ここではスチールベルトをステンレスベルトと呼ぶことにします。理由は途中で分かると思います。
ステンレスベルトは平ベルトの1種類に分類することが出来ますから、当然の様に摩擦により回転します。これは樹脂ベルトやゴムベルトと同じ理屈です。
このため、ステンレスベルトもベルトが蛇行します。ベルトがプーリ上で移動している間は大きな問題になりませんが、プーリから脱落するレベルの片寄りが発生すると装置の故障やベルトの破断などの事故に発展してしまいます。
ステンレスベルトでも他の平ベルトと同様に蛇行防止の対策が必要になります。対策としては、
- プーリにクラウンをつける。
- Vロープやフランになどで強制する。
- 自動蛇行防止装置をつける。
この中で最も簡単な方法はプーリにクラウンをつけることです。
ただ、スチールベルトには専用のクラウンが必要になります。
一番簡単な方法はメカニカル標準部品をカタログやWebで販売している会社がステンレスベルトで出しています。それ用のプーリを購入してください。
この会社は標準品の販売になりますので、プーリ径・幅・軸・ベアリングなどに制約があります。
エンドレスベルトのページの図面をダウンロードしてベルトサイズや使用条件を記入してメールを頂ければクラウン量を計算して連絡いたします。